8日目 ―いつもの帰り道―
あたしの愛する帰り道
いつもと同じ道
同じ道・・・・・・
「あ、れ」
三連休明けの六時間授業という地獄からやっと開放され、これ以上ないほどご機嫌だった私の足は(いや実際
こんなもんで最上級なら幸せの基準がどうかしちゃってるんだけど)、小さな呟きを伴って一旦停止した。
「確かに、ここ・・・・・・だよね?」
ソレは、見慣れた閑静な住宅街に、突如として現れた。
何だろうこの建物、あたしは確かにいつもの道を歩いてた・・・はず。
「え、何処だよここ違うよ」
それは、見たことのない小さな店。
最近出来たばかりの新しい・・・というわけではなさそうで、かといってそこまで古びている感じも無い、そんな建物。
雰囲気的に、雑貨屋さんとか?かな。
もしかして・・・というかもしかしなくても、完全に迷ったようだ。
こんなに慣れ親しんだ通学路で迷うことができた原因は全くわからないけれど。
(少なくとも私が妄想の世界に迷い込んでしまっただけ、なんてオチは勘弁だ)
とりあえず道を尋ねようと、私はふらふらとその店に入っていった。
「いらっしゃいませ」
ドアを開けると、若い女性が迎えてくれた。
ショートヘアの綺麗な人。優しげなお姉さん、みたいな雰囲気。
私はおずおずと女性のほうに近づこうとして、そこに並べられた商品に目を奪われた。
「きれーい・・・」
そこに飾られているのは、ビーズでできた指輪や、ストラップや、色々なアクセサリー達。
店内の僅かな照明を受けて、きらきらと輝いている。
宝石箱に迷い込んだちっぽけなお人形になった気分だ。
「それね、私の手作りなの」
「え・・・全部!?」
「そう、全部」
嬉しそうに言って、素敵な笑顔をつくった女性の言葉に驚き、それから感動した。
こんなに手先が器用な人が、この世にいるんだなあ。
凄い、世界って広い。
「こんなところにお客様なんて珍しいわ」
ぽつりと零した彼女の声で、我に返る。
そうだ、今の私は情けない迷子の女子中学生。
とりあえず家のそばにあるコンビニの場所を聞けば辿り着けるかな。
「実は道に迷っちゃって・・・・・・この近くにファミリーマートありますか?」
「それなら、この店を出て、ええと・・・・そこの角を曲がるとすぐよ」
「ありがとうございます」
なんだ、わりと近いみたい。じゃあまたあとで来てみようかな。
じゃあ、と店を出ようとした私を、女性が止めた。
「待って・・・これ、あなたにさしあげます」
言葉とともに差し出されたのは、ビーズでできた小さなブローチ。
うわあ綺麗、仕事が細かい。凄くキラキラして・・・・・・って。
「あ、の。わたし今お金持ってなくて」
「お金なんていらないわ、貰ってほしいの」
私は激しく首を振る。こんな素敵なもの、タダで貰ったら絶対いけない!
「え、そんな悪いです・・・!」
「いいのよ、趣味でやってる事だもの。それに久々に褒めてもらって、嬉しかったから」
でも・・・と言いかけて、私の手の中にブローチがあることに気付いた。
どうして、いつの間に。私とカウンターとの距離はそう近くない。
・・・・・・っていうか私、褒め言葉なんか口に出してない!
私はゆっくりと瞬きをした。
「・・・・・・」
目を開いたとき、私は自宅の玄関にいた。
「ああ、帰ってたの」
いつもと変わらない、母の声が聞こえる。
何これ?えええ、意味わかんない!
混乱する頭で、ただひとつ、さっきの店にはもう出会えない事を直感した。
私はさっきから握りっぱなしの右手に力を籠めた。
ブローチが壊れないように、そっと。
「褒めてくれてありがとね、可愛い迷子さん」
短い黒髪を揺らして、黎羅は微笑んだ。
「魔界はとても退屈なのよ?」
変わることのない世界がどれだけつまらないか、皆はしらないの
「いつもの」がいつもそこにあるだなんて そんな事を、誰が決めたというのでしょう。
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展開に詰まったので、謎の魔女出してみましたてへ☆
あ、名前は「リラ」って読んでくださいややこしくてすみません。
てかなんだこの話意味わかんねえ。(禁句)
終わり方苦しいですね。精進します・・・ってあれコレ毎回言ってるような気が(ry
次はもっとばばっと書いて乗っけます。・・・のっけたい、です。
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